あとがき



第一章

物語としての序章。
全体的な位置づけとは別に自分の中の物語理論に基づいて構成しているが、その辺明かすのはまだ先になりそう。

大体の部分がラストエピソードに集約されてしまったが、元来ここに物語りは存在しなかった。
自分が書きたいことはある程度その中に収められたと思う。

そのラストエピソードだが、元ネタというか下敷きにあるのは「オウムと北朝鮮」というこれまたアングラなネタである。

そのための土台作りとして劇中では「キリク真光教」なる存在が突如として現れるが、これは第十話にはすでに伏線として出てきている。
ヴァッツが感じた不安(正確には悪意)というのは、彼らでありそして少しずつ入り込んでいるテロリストのことである。

そのテロを持って「日本の一番長い日」としたわけだが、いささかリアリティには欠けていたかな?という気がしないでもない。

ちなみに劇中では北朝鮮と名言されてはいない。特アのどれかであることは間違いないが。

設定上は、作戦参加は日本語が堪能(エピローグにあるとおり意思疎通を行えることは当然として全て日本語で会話することが前提。)なもの。
国籍をバレないようにするため言葉を巧にすり替えながら行ったりもしている(αとかD,Dとか)
ゴトーの言う「作戦通り」とは、身体的特徴からバレないようにするために戦闘不能となった兵士は、頭部を吹き飛ばすことになっている。
クロがジャックの前に現れたときには時間差があり校内の兵士は、彼によって全員頭部を失っている。
ちなみに小隊長単位で頭部にしかけた爆弾のリモコンをもっている。
D,Dはドーピングドラッグ。強力な覚醒剤。用途によっていくつか種類がある。
一般兵士が使うのは主に神経系でありこれを使用することによって100時間程度不眠不休で戦える。

クロが使用したのは、鎮痛系だがこれには筋肉増強作用も含まれている。腕の出血が止まっていることに関しては突っ込まないでほしい。

エピローグに登場する場所は、実は学校の向かい(自転車置き場から道路を挟んで)にある一軒家の地下五階。
この場所は、本来の逃走経路である自転車置き場側・・・
自転車置き場には屋根があるため狙撃をかわせる利点がある。それを利用してここに地下へ通じるための場所が用意されいていた。そしてこの場所とその一軒家は繋がっている。
繋がっているのは地下二階部分まで。そもそも一階からは、地下への道は溶接されてあり進入不能。
逃走し最悪追い込まれた場合でも上へ脱出することが義務付けられている。
ちなみにこの一軒家は、宗教団体の経営する会社が入手した物件である。

ゴトーが本来の逃走経路と逆の選択をしたのは、もはや彼らに用がないため。
コアという目的がある以上(自分が手に入れようが、マークを暴走させようが関係ない)手を組む意味はないと判断した。

ゴトーの手榴弾による”遊び”は、よく戦場で使っていた手段なのだがそもそもマークは手榴弾の起爆のタイミングなど知らないので効果がなかった。

ヴァッツが最終話とその前の回でやたらと敵の腕を切り落としているのは、D,Dを使われ苦戦したため。

ジャックが屋上と言っているのは、あくまで屋根の上である。
武器の種類どころか年式までもがバラバラなのは、密輸の主が教団側だったため。

サブタイトルを並べると 動乱 戦渦 悪魔 覚醒 となる
ただしあまり意味はない。

以上がラストエピソードに関する補足といったところです。





第二章

物語の分岐点でありテーマの発信点

この章のエピローグがそもそもの構想点である。これが描きたくて物語を1から組み始めたと言っても過言ではない。

現時点では全章中最長エピソードに当たる(はずであるw)
第一章では、二人の主人公は同じ経験をするがどちらかだけを描写して同一とする手法をとった(ラストエピソードを除く)
今章は、その二人の主人公が分岐する物語である。

ポイントになるのは、2-14あたりのウラに該当する部分。伏線としていたため表側には出せなかったが
ある程度ラストエピソードで回想として描いた

ここでも二人はやはりほぼ同一の体験をするのだが、それに対する回答はハッキリと分かれた。
物語の構成として既定路線ではあったのだが、二人の違いは自然と描くことができた(あとで気づいたのだが)

今章の主人公は実質ジャックのほうにあたる。
そのための伏線はテキスト時代に主に張っていたのだが、これでは気づかない人も多いだろう

メインは、1-10「挑戦戦隊 チャレンジャー」というフザけたサブタイトルの回である。

最終話において七瀬の「ダメぇ」に反応するのは、上記の回があったからなのだが、このシーンをマンガ化していない。



別個書く暇があったらそちらでも記載するが、「もう一人のジャック」の正体はマークと会う前のジャックの精神である。

マークが違和感を覚えるのも無理は無い。

構想段階ではイドという名前で出す案もあったが没。古いゲームだが「ゼノギアス」をプレイした人なら一発でバレるネタだからである。

心理学用語として有名なアレである。

これは結局のところアドレフルが開発した「イドの種」という形で落ち着いた。

第一章のころから表側に出ようとしていた潜在意識の彼は、このイドの種を使って形を得ることになる。

物語をよく読めば分かるのだが、アドレフルの目論見は全てにおいて空回りしたことになる
(なお、アドレフルがジャックを困惑させるセリフはでっちあげであり、彼の過去を知った上での発言ではない)




構成として二人の主人公が最終的に戦うことになるのだが、これをもって「CRAZY BATTLE」ではないことは記しておく。


さて、あのキャラはどうなった?という部分もあるだろうがそれは、この後の章で・・・



第三章

第四章

第五章

第六章

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